ご批判ありがとうございます。一連の書き込みを熟読させて戴きますと、私どもに対するラブレターのように読み取れます。が、何やら業者様情報も援用されているようなので、この機会に私どもの基本姿勢をお伝え致します。

①ほんとうにご体験戴いた方でしたら、コース・日時・御芳名をお告げ戴き、お申込みポータルサイト様へ、ご相談下さい。過去、複数回、大手投稿サイトへ特定女性から類似の投稿がありましたが、ポータルサイト様をお通しできない特殊な事情がおありですか。まずは、お気兼ねなくご相談下さいませ。

②国民生活センター（消費者ホットライン188）様へご相談ください。専門の方に入って戴ききちんとお話し致したいと考えます。料金には、カヌー等装備一式のレンタル料・レッスン&ガイドの技術料・コロナ対策の衛生・消毒・洗浄等一切を含んでおり、同業他社様あるいは他のアウトドアスポーツの料金水準と比較して十分納得戴けるものと認識しています。また、内容及び料金等重要事項はポータルサイト等で事前に明示しており、お申込みか否かのご判断はお客様に委ねております。勧誘その他個別の営業活動は行っていません。集客のみに汲々とするような運営は致していません。アメリカ先住民・イヌイット等伝統的カヌーの系譜、かつ健全なスポーツとしてのカヌーの系譜に則り運営していますので、事実に反したり、著しく品格を欠く誹謗中傷はご遠慮下さいませ。

③警察様へお書きになったものをお持ちになり専門家の意見をお仰ぎください。（過去、非常によく似た内容の口コミ投稿があり、その削除経験があります。あまりにひどい事例でしたので、携帯や自動車のナンバー・防犯カメラの画像等可能な限り情報を残させて戴いています。投稿後は、文章類のコピーやアカウント類、紐づけられた属性類を調べさせていただきました。怒鳴り散らす奥様、乱暴な運転で私どもの備品に自動車を衝突させた瞬間、私にとって貴重かつ稀有な経験となり、以後110番通報の判断基準を明確に致しました。一度公表された記事には必ず痕跡が残り、誰かに取り込まれたり調査されたら、基本的には永久に残るとお考え下さい。

④私個人のライフジャケットについては、最も早い救助（緊急時に潜れること、早く泳げること、カナディアンTXレスキューで水中1cmでも深い位置まで手を延ばせること）を実験・熟慮した上でのこと。まずは国土交通省様にてライフジャケットの種類（膨張式等）・着用義務・型式認定その他ご確認下さい。私ども職業としてカヌーを行う者に対し、生半可な知識で批評なさるのは蛮勇を通り越して、ご自身の浅はかさを露呈する行為ではないですか。なお湖上での私のリュックサックには、経口補水液・ファストエイドキット等が入っており、万一の際、（中川個人の）死体発見が容易なようにライフフジャケットと同質のウレタンフォームが入っております。加えて、高度な内容のため本来は申し上げる必要はありませんが、ごわごわした厚手のライフジャケットを付けない方がデモンストレーションの際、上半身の動き（トーソー・ローテーション）が明確になりまする。

⑤別グループのカヌーその他との衝突回避の見地から、私どもでは、ばか騒ぎをしたり異常に接近してくるマナーの悪いガイドさんに注意を促す場合があります。正直迷惑をしており、安全の見地・昨今の新型コロナの観点（密を避ける）からお声がけ致します。私どもには当方体験者の安全・安心を最大限お守りする義務があり、巷のにわかインストラクターさん方のように、汚れた湖水（糞便性大腸菌群その他）で泳がせたり、大声をあげて発散させる程度の芸しかないような方々とは、一緒にしないよう願いたい。動力船・帆船・漁労中の船などがいる海でのルール、ホワイトウォーター（流れる川）におけるルール（上流艇の優先、小回りの利かない艇の優先等々）、きちんとカヌーを学んだ方でしたら、私どもの立場は十分ご理解いただけると考えます。海で川で湖で、船乗りさんたちは長い年月をかけて様々な知恵や英知を生み出してきました。謙虚な姿勢でそれらを学ぶのも、ささやかなカヌーの楽しみです。ただ単にカヌーの持ち主になっただけで、横柄な態度になる「物マニア」が増えてきていると感じます。湖上でのすれ違い方・衝突を避ける知恵・混雑する出艇場所の使い方・カヌーを使った自然との関わりあい方等「知恵やソフト」の重要性と、それを習得する楽しみと充実感とを感じて戴きたいものです。

⑥長瀞のカヌー組合様に加入しないのは、嫌いなわけではなく必要性が無いから、私は忙しいから。そもそも当地は寄居。業態において私は、カヤック・カナディアン専業でありとても小さく行っており（small　is　beautiful　,by Schumacher）、主にラフティング中心の長瀞の業者さんとはパドリング技術もレスキュー方法も異なります。私の場合、カヌーのことはベーシックな洋書で学び、経験を積み、現在も実際のレッスン＆ツアーの中で内容をカイゼン・深化させてます(私の人生を変えた1冊、Derek C. Hutchinson' Guide to SEA KAYAKING  2nd ed.1990 The Globe Pequot Press)。もし長瀞の業者様の中に仰せのような陰口をおっしゃる方がおられましたら、その方はおそらくレジャー艇しか乗れない方かも知れません。私どもとは別次元の話、そんな暇があったら腕を磨きなさいな。

⑦さて前向きなお話し。現在、次のような110番通報基準を設けています。私どもでは、自分の艇を持ってきた方がいくら「お客だ」と高飛車にでられましても、例えば、乱暴な運転をして器物に衝突させる・顔を近づけて怒鳴る等挙動がおかしい・持ち帰ったゴミの中にアルコールの容器らしきものがある・吐息からアルコールの香りがする・他のお客様の迷惑になる行為をする等が認められた場合、地元警察様へ通報致します。社会正義の見地から、飲酒運転の恐れがある場合、躊躇なく110番通報致します。

⑧湖の自然環境につきまして；たまよど湖の主役は、生息する生き物たちです。われわれ人間ではありません。水の上は自由だ誰のものでもない何をしてもよいだろう式の思考回路（論法）で、小動物の生息する小さな狭い入り江に入って大騒ぎをするなど、持続可能性を否定するような行為には物申さざるを得ません。大騒ぎをするしか能の無いような一部ガイドさん達に申し上げます。「逆恨み」の前に腕や知識を磨きなさい。例えば水鳥の浮き巣や営巣地、卵やヒナを育てる場所や季節など自然環境もぜひ確認しなさい、ですね。ばか騒ぎは止め、パドリング並びにレスキューの技術・自然の解説者的な素養も少し勉強しなさいな。水に落ちて奇声を発し、救助が必要と思わせるような迷惑行為は、直ちにやめること。特に人のいるところ、民家の近くに寄ってきて騒ぐ傾向があるけれども（見られたい・緊急時助けてもらいたい等）、プロガイドとしての教養と品格を持ちなさい。幼稚・未熟極まりない。

⑨さいごに、衛生上大切な話。このエリアは糞便性大腸菌群数・病原性大腸菌O157など水浴場としての検査が行われていないと私は理解しています（令和元年7月環境省水大気環境局様のデータには、埼玉県に調査対象水浴場なし）。そこで、水質について何も知らない、遠方から見えた方に果たして頭まで水に入ってもらってよいかという衛生上の問題、糞便との絡みが重要となります。日本の川は多かれ少なかれその類が入っていますが、ここはたまり水、少なくとも水質悪化の季節体験者様目線に立ち、本格的な下水処理を経ていない生活雑排水等が流入していること、そして水質は、降水量・河川流入量と汚物との相対的関係で夏場を中心に特に悪化すること、広く鳥類のフン（カモ・カワウ等水鳥）等、さまざまなリスクを説明するのが、これからのアウトドア業界の姿勢ではないでしょうか。儲かるとなればこぞって参入し、フィールドを荒らすだけ荒らした後、やがて閑古鳥が鳴くようになると去っていく、そんな営業スタイルは時代遅れですよ。以上

追記；2022年米アイオワ州での「殺人アメーバ」のことを耳にしました。湖沼河川等の衛生状態につきましては、常に慎重な（悲観的に構える）態度を取り、万が一にも体験者の健康その他に悪影響が無いようにしたいものです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　文責　中川

そもそも、たまよど湖でのカヌーの先駆者は？

山田バウさんのこと

※1980年代、故山田バウさんが先駆者としてこの湖の素晴らしさに注目されてカナディアンカヌーのクラブを立ち上げました。バウさんはその後、環境保護・ボランティア等活動家として、フロン回収・神戸元気村・ナホトカ号原油流出事故等に東奔西走されました（山田バウ『命の力をつかまえろ』サンマーク出版　参照）。湖を利用される方は是非、先駆者バウさんの優しい心、湖の生き物に対する深い愛情に思いをはせ、パドリングをお楽しみいただけましたら幸いです。湖を利用する各社ガイドの皆様は、生態系・小動物へのインパクト・営巣状況等を知悉され、プロとして恥ずかしくないふるまいをお願い致します。持続可能性・オーバーツーリズム等に十分ご留意くださいませ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中川